傷だらけの悪魔 感想18 キャラクター編⑧<新田君>

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COMICOで連載中の「傷だらけの悪魔」の感想です。

今回は「新田君」 第40話~第45話の「大瀬戸翠編」に登場する翠ちゃん(舞達の担任の先生)が教師になる前に 働いていた会社の先輩であり、翠ちゃんを虐めて退社に追い込んだ人です。

新田君は「こういう悪意しか無いような人もいる」という『例』として登場してるような気がします。

詩乃の考えを「特別な人」としないように、同じようなタイプとして登場させてる気がします。

翠ちゃんは「根っからの悪人はいないと思っていた」(第41話)のですが、新田君に出会うことでその認識が間違っている可能性を知ります。 ・・・本当に知ることができたのでしょうか?

自分のクラスの教え子に「新田君のような子」がいたらどうなるのでしょうか? もしその子を「他の子と平等に」扱ったらどうなるでしょうか?

翠ちゃんは、クラスに新田君のような子がいる可能性には全く気づいていません。

(と言っても「詩乃=新田君のような子」という仮説は私がそう思っただけのことで間違ってる可能性はあります)

翠ちゃんが出会ったおばあちゃんはこう言います「悪意を持って人を傷つけようと動く人は表面を取り繕うのがとても上手だわ」(42話)

虐めに対して抗議した翠ちゃんに新田君はこう言います 「道徳は個人の内面的な原理だ 共通の判断を基準として道徳が有効であるためには 個人間で互いに尊重し尊敬し合ってるという前提があるんだよ そこで質問 お前(翠ちゃん)俺に尊敬されていると思う? 言い方を変えよう お前自分が人に尊敬される価値があると思う?」(第44話)

これを舞と詩乃におきかえると 中学時代の詩乃は舞には「虐められっ子なので」尊敬されていません、

尊敬されていないということは道徳は通用しないということになります。

高校時代の舞も詩乃には尊敬されていません(こちらは「虐められっ子だから」というよりは「獲物だから」と言う感じの方がしっくりくる) やはり道徳が存在しない関係と言えるでしょう。

よく悪いことをしたら「謝罪しろ」と言う人がいますが、道徳が存在しない関係に「謝罪」が意味を成すことがあり得るでしょうか?

手遅れとかそういう問題ではなくて、元から「道徳が存在しない」のです。

もし新田君のような人が「謝罪してください」と言ったとしたら、その言葉も「相手を追い詰めるための道具」にすぎないでしょう。

そして翠ちゃんは自分が退職した後に優しいメールをくれた水野亜美菜には 「いじめられてる最中は何もしなかったくせに 終わった後で優しくして 救われるのは私じゃなくてあなたじゃない」(第45話)と思います。

新田君という良心が欠落した人間と上手くつきあっていける人間なんてそうは居ないでしょう。

水野さんみたいに「逃げておく」「関わらないようにしておく」というのは正解だと思います。

ただ、中学時代の詩乃が「怖い人だから」舞は興味を持たずに冷たくしていたわけではありません。

興味の無い虐められっ子だから関わりたくなかったのでしょう(だから積極的に虐めに加わらなかったのでしょう)

詩乃が「新田君のような子」であることは誰も気づいていません。

舞だって気づいてないでしょう。

気づいているのは黒木唯ただ一人・・・という状況だと思います。

(唯は「新田君」は知らないので、詩乃の”やっかいな性質”に気づいてるだけですが)

舞が悩み苦しんでいるのは相手に道徳が通じると思っているからです。

「私が悪かった、ごめんなさい」で何かが変わるかもしれないとまだ思っています。

そう思わせることも新田君的詩乃には作戦の内と言えるでしょう。

※今回の感想は「新田君=詩乃」という私の想像で書いてますので間違っていたら、全然違う話になると思います。 その場合は恥ずかしいですが「ごめんなさい」でお許しください。

ところで詩乃=新田君的な人と仮定すると、この後のストーリーが全く変わってくると思うんですが 虐めってどこにでもあるような小さなものから、新聞やニュースに載るような大きなものまでありますが 新田君的詩乃が目指すところは「舞の死」ではないかと思います。 ところが簡単に人は死にませんし、詩乃は自分の手は汚したくないでしょう。

ですから実行犯の駒が欲しいところですが、現在(平成28年2月7日)詩乃は千翔子の弱みを手に入れました。

まだ漫画ではそれは「弱み」と表現されていませんが、「舞の写真をネットに晒した」ということで千翔子を脅迫してくるのではないかという気がします。

ですが詩乃は「千翔子の親友」という立場も捨てたくないでしょう(一般人として目立たずクラスに溶け込んでおきたいからです)親友でありながら同時に脅迫をする・・・なんてことができれば 千翔子を舞殺害の道具にしたてることができるでしょうね。   ・・・・最後の方のお話は妄想が過ぎたかもしれません(笑)

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